リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症の症状

肩関節の強い痛みが特徴です
リウマチ性多発筋痛症(PMR)は、50歳以上の中高年の女性に多く発症する病気です。発症率のピークは70歳から80歳となっております。小児には発症しません。

「リウマチ」という名前ですが「関節リウマチ」とは違う病気となります。また、「筋痛症」ともついていますが、筋力低下や筋の委縮はなく、筋肉というよりも肩関節などに強い痛みがみられます。

この病気では、ほとんどの方が両肩の痛みを訴えます。また、上腕、太もも、お尻などに痛みを感じつこともあり、微熱や倦怠感、朝起きたときに最低でも30分間、肩や股関節の周囲のこわばりが続くのが特徴です。

発症すると、腕を上げたり、寝返りを打ったり、起き上がったりするのが、特に辛くなります。症状は1~2週間程度の短期間で一気に進むことが多いです。そして、それ以降も続き、高熱や食欲不振、体重減少、うつ病などを伴うケースもあります。

リウマチ性多発筋痛症の診断方法

採血などの検査で診断を行います
リウマチ性多発筋痛症を診断するには、採血を行い、体内の炎症反応を示す数値を確認します。場合によっては、X線などの画像検査も行って、関節リウマチや膠原病などの他の病気との区別をつけます。

診断後、炎症を抑える治療薬を使えば、日常生活を支障なく送ることができますが、治療は長期間にわたるため、副作用が問題になることもあります。

また、日本人ではまれですが「巨細胞性動脈炎」も起こしている可能性があります。このような場合は、これまでにはなかった頭痛、食事をとる際にあごが痛むなどの症状や、失明の危険を伴うこともあります。こういったケースでは、別の治療が必要です。

早めに専門医へご相談を

ほかの病気と区別し適切な治療をを行うために、早めに専門医へご相談ください
リウマチ性多発筋痛症の症状は、他のさまざまな病気でも見られます。また、検査で特にこの病気で特別に認められるものがないことから、診断も簡単ではありません。

他の病気と区別をつけ、適切な治療を受けることが何よりも大切です。不調を感じたら、まずかかりつけ医に相談し、必要であれば専門医の紹介をうけましょう。また、紹介状がなくてもリウマチ科や膠原病科の受診は可能です。少しでもご心配なことがある方は、お気軽にリウマチ科や膠原病科へご相談ください。

廣田浩一院長

少しでもご心配なことがある方は、お気軽にリウマチ科や膠原病科へご相談ください。


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