リハビリテーション
関節リウマチにおけるリハビリテーションは、炎症が悪化しないように行うことが重要です。このページでは、リハビリテーションを行う上で大切なこと、また、ご自宅で行う際のコツをご紹介いたします。
大切なリハビリテーション
関節リウマチにおける運動療法(リハビリテーション)は重要な基礎療法の一つです。目的は「可動域の維持改善」と「筋力の維持改善」です。多くの医療施設で、関節リウマチの患者さまに対しリハビリテーションを行っています。
関節リウマチのリハビリテーションで難しいのは、運動によって関節の炎症が悪化するという点です。関節リウマチの患者さまが、庭仕事や部屋の模様替えなどいつもに増して過重な運動を行うと、翌日に関節の痛みや腫れがひどくなることがよくみられます。
つまり、やりすぎは悪化を招くということです。だからといって消極的にやっていても効果は上がらないため、そのバランスが重要な課題といえます。医療機関でリハビリテーションを行う際は、きちんとした指導を受けられると思いますので、ここでは自宅で行う際のコツをご紹介します。
自宅でのリハビリテーションのコツ
- 運動は「急激に」「一気に」は避け、「徐々に」「少しずつ」行い、増やしていく。
- 関節リウマチの病勢が強いときは無理せず「安静」を心がけ、炎症が落ち着いてから「運動」を徐々に再開する。
- 運動中の痛みはある程度は許容するが、運動後約2時間たっても痛みが続くようなら翌日の運動量や時間を減らす。
- 翌日に痛みが残ったり、運動中の痛みが前日より強い場合は、前日より運動量や時間を減らす。